国際ボランティアワークキャンプとは?(通称:ボラキャン)

高校生、大学生など若い世代の「生きる力」を育むための活動です。21世紀の教育におけるキーワードを「国際」と「ボランティア」と位置づけ、地球市民としての資質を磨き、豊かな社会を築くための「生きる力」を高校生、大学生らが自ら考え、話し合い、将来の実践に結び付けていけるように平成18年から開催しています。また、社会貢献活動に取り組んでいる様々な団体、個人と出会い、対話を通して自己を取り巻く社会を知る機会となることを期待しています。おかげさまで本キャンプは、「ボラキャン」の愛称で広く知っていただくまでに成長しました。(以下、「ボラキャン」と称す。)
ボラキャンの歴史(ボラキャン10周年記念誌より再掲)
平成18年(2006年)、ボラキャンは国際ボランティアセミナーとして産声をあげました。当時開催された全国高校ユネスコ研究大会終了後、また一つ若者が生きる力を養う場が消えることを危惧した一人の高校教諭の熱意によって計画されたものでした。当時、熊本県立玉名高校定時制教諭で、熊本県高等学校文化連盟国際ボランティア部会を運営されていた故榊定信さんです。前々年2004年、葦北町で最後の全国高校ユネスコ研究大会が開催されました。翌2005年、熊本市で第14回全国ボランティアフェスティバル火の国くまもとが開催され、国際交流・国際協力の分科会で全国の高校生が身近な国際交流・国際協力をテーマに地球上のひとりひとりの生活を豊かにするため、地域の多文化共生や国際貢献について話し合いました。熊本の高校生が実行委員として企画に携わり自ら何かを創り上げたいという下地がしっかり出来上がりました。
第1回ボラキャン(国際ボランティアセミナー)は、昭和女子大学教授の興梠寛さんに「ボランティアから世界が見える」、ニッケイ新聞東京支社長のの藤崎康夫さんに「ブラジル移民100周年と国際化」、そしてアジア砒素ネットワークの川原一之さんに「バングラデシュからの報告」と題して、社会との係わりを考える素晴らしい講演をいただきました。ところがこれらセミナーは、高校生たちが企画に携わることなく、その内容も大会5日前に初めて知らされ配付資料作りをしたという現実がありました。大会終了後直ぐに高校生実行委員会メンバーは自分たちの思いが実行できなかった悔しさに涙して、次回に向けて反省会を行いました。2007年3月、榊さんが急逝され、後継者不在で熊本県高等学校文化連盟国際ボランティア部会は活動休止に追い込まれましたが、榊さんの病床でボラキャン継続の遺言を聞かれた興梠さんが、熱い想いを持った高校生の願いを叶えるため、近代経営研究所、熊本ユネスコ協会、JICA九州国際センター、熊本市国際交流振興事業団の出資団体等多くの応援団で構成するボラキャン実行委員会へ受け継がれました。この時の話し合いで「国際ボランティアワークキャンプ」に変わりました。兎に角、高校生が企画から実施までやり抜くことを目標とし、不安の中、第2回国際ボラキャンは高校生、大学生(留学生を含む)合わせて146名を集め開催できました。それでも高校生たちは終了後即日の反省会で更なる深化と発展を望みボラキャンの歴史が始まりました。それは参加の「カタチ」の深化と発展の歴史であったと言えます。榊さんに与えられた役割参加は大会を重ねる毎に高校生たちの主体的な参加、参加者全体を巻き込みながら大人にまで影響を与えるようになりました。
主なスケジュール
ここではEC活動の主なスケジュールをご案内します(12月下旬の募集時期を始点としてます)

〇12月下旬 ボラキャン報告会&次期EC募集説明会
当該年度に活動したECたちによる報告会と次期EC向けの募集説明会。EC活動に興味がある方は是非ご参加ください。募集は概ね11月以降に当ホームページ新着欄にて呼び掛けます。
〇1月~3月
次年度のボラキャンに向け集まったEC向けに、各分野の専門家によるセミナーやワークショップ研修会などを行います。

〇4月~6月
新年度となり新入生も入学するころから本格的な活動を始めます。実行委員長など役割の選出や分科会設定、テーマ決めやチラシづくり、プログラム構築などECたちが中心となり話し合って物事を決めていただきます。アドバイザーや大学生ボラキャンOB、OG、また事務局がサポートします。
〇7月
ボラキャン本大会前に向け分科会のリハーサルなどを行います。

〇8月
本大会に向けた最終的な準備や、本大会の運営を行います。終了後は報告書作成があります。
〇9月~11月
活動は殆どありませんが12月下旬の報告会に向けた準備があります(冒頭のスケジュールに還る)。
第20回国際ボランティアワークキャンプ
2025年度ボラキャンについて
第19回国際ボランティアワークキャンプ in ASO報告
◆本大会:2024年8月16日金曜日~18日日曜日 2泊3日
◆会 場:国立阿蘇青少年交流の家
◆参加者:125人(高校生・留学生等106人、大学生サポーター、アドバイザー等19人)
◆参加費:7,000円(7食分の食事、大型バス交通費、保険料等)
第19回国際ボランティアワークキャンプの模様
ボラキャン アーカイブズ(過去の報告書)
過去の報告書は、ボラキャン アーカイブズ
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