熊本市に於ける在住外国人状況 ※データは2023年12月末
熊本市の外国人住民状況 令和5年(2023年)
◎全体の傾向
2023年は新型コロナウイルス感染対策としての入国制限も緩和され、在住外国人数は増加に転じ、2023年12月末時点で9,061人(2022年12月末比1,789人増)、熊本市総人口に占める外国人住民の割合は約1.24%と 過去5年間で最大数となりました。今後も日本人人口の減少、それに伴う労働力不足を補うための人材として、在住外国人数は増加するものと考えられます。熊本市に於いては、特に半導体受託製造の世界最大手であるTSMC進出もあり、台湾籍住民数は急増しました。TSMC関連で企業内転勤、技術・人文知識・国際、高度専門職など就労関係の在留資格を持つ在住外国人が増加しています。在住外国人の出身国籍数では、TSMC関係で 大幅に増加した台湾、技能実習、特定技能1号などで在留するインドネシアの増加が顕著でした。在留資格別では、特に企業内転勤、技術・人文知識・国際業務、特定技能1号の増加が顕著でした。
熊本市の外国人住民総数:2023年 9,061人 2022年 7,272名 前年比 +1,789人
〇初めて熊本市総人口に占める外国人住民割合が1%を突破。
〇TSMC(JASM)進出の影響もあり、台湾籍住民が大幅に増加。
◎熊本市区別の在住外国人の状況(2023年)
1. 中央区(2023年12月末在住外国人数 3,453人 2022年12月末在住外国人数 2,870人 前年比+583人)
熊本市内で最も在住外国人数が多い区で、商業施設や大学・専門学校も集中しており、在留資格でも多岐に渡っています。特に永住者や留学生が多い区ですが、企業も多く立地している為、技術・人文知識・国際業務の在留資格を持つ在住外国人も増加しています。
2. 東区 (2023年12月末在住外国人数 1,817人 2022年12月末在住外国人数 1.477人 前年比+340人)
市内5区の中で最も居住人口が多く、人口増加率も高い区です。在住外国人住数でも中央区に次いで2番目に多い区になります。近隣市町村には工業系工場が多く立地している為、技能実習や技術・人文知識・国際業務等就労分野の在留資格を持つ在住外国人が増加しています。多くの語学学校、大学等がある中央区にも隣接している為、留学生数も増加しています。
3. 西区 (2023年12月末在住外国人数 967人 2022年12月末在住外国人数 830人 前年比+137人)
熊本市内有数の農業生産地であり、熊本駅周辺には県内最大の卸売市場である田崎市場を有しており、田崎市場周辺には食品加工工場等も多く、食品加工工場等で仕事に従事している在住外国人が増加しています。
4. 南区 (2023年12月末在住外国人数 1,148人 2022年12月末在住外国人数 951人 前年比 +197人)
熊本市5区内で二番目に広い区域で、区域の半分以上が農地です。日本有数のナス・トマトなどの生産地でもあります。城南地区には大規模工場もあり、工業関係、農業関係に従事する技能実習生が増加しています。
5. 北区 (2023年12月末在住外国人数 1,676人 2022年12月末在住外国人数 1,144人 前年比+532人)
熊本市5区で一番広い区域を持ち、工場等立地も多い区です。菊陽町、合志町など工場が多い町に隣接し、TSMC(JASM)に近い為、TSMC関係の台湾出身者が増しています。企業内転勤、高度専門職、家族滞在などの在留資格を持つ在住外国人が増加しています。
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